「え~」「あの~」は必要?!

2012年11月12日

会話の中での「不完全性」
= 言い間違い、言い淀み、単語やフレーズの繰り返し、長いポーズ、不明瞭な発音、不完全なセンテンス、過度の省略、説明過多、シリ切れトンボの話題

教師のためのスピーチ・トレーニング法/松村賢一著から引用

著者は、NHK元アナウンサーの方ですが、この本の中で上記の不完全性は避けられないものであり、聞き手にとってはむしろ必要なことである。という内容が出てきます。

書き言葉は、受け手が何度も読み返すなど自分のペースで情報を処理することができるけれど、話言葉はライブ性に富んでいるから
「あの~」「え~」という不完全な部分があることで聞き手の負担を減らすとのこと。

スピーチと違い、メディアインタビューは時間・文字数という制限があり、さらに第3者の編集というものが存在するので、上記の「不完全性」の中で、シリ切れトンボの話題や、不完全なセンテンス、過度な省略など誤解につながりやすいという特性があります。

「あの~」「え~」「そうですね~」という不完全性が少しくらい混じっていてもアスリートの伝えたい内容がメディアを通して負担無く伝わることも充分にあるということも言えそうです。言い淀みだって人間なら当たり前です。上手に話せば伝わるってものでもなく、
流暢に話していても全く伝わってこない人も大勢います(笑)

不完全性が大半を占め、何を言っているのかわからない場合や耳障りな場合は改善の必要があります。
が、まずは不完全でもいいから、アスリートが感情や経験を言葉にして表現することを習慣づけ、その上で不完全性を修正していけるよう
サポートしていきたいと思います。

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