明けましておめでとうございます。
今年の年賀状は
2020年東京五輪に向けて・・・
という言葉を多く見かけました。2020年五輪開催に伴いスポーツ界がどう変わるのかどう発展していくのか、楽しみであり、またどう関われるのかを真剣に考えています。盛り上げるだけではやはり祭りでしかありません。祭りが大きく刺激的であればあるほど、終わったあとには空虚感が待っているものです。五輪を単なるイベントで終わらせるのはあまりにももったいない。大事なのは注目が集まるビックイベントという好機にアスリート・スポーツ界がどのようなメッセージを伝えるか。そのためには、それぞれが10年後20年後の競技・スポーツ界がどういう姿でいたいかをイメージできていなければなりません。
五輪取材では、
「金メダルを目指します」
というインタビューが定番化します。私も取材する側として経験がありますが、メディアがそのフレーズを求めすぎるという問題もあります。あなたが金メダルを獲ることで、スポーツ界に社会にどのような影響を与えたいのかその先のビジョンを伝えてこそ価値があると思うのです。
「とりあえず勝つことだけを考えろ」という風潮がスポーツ界にあることは理解しています。ただ、それも少しずつ変わって来ている実感があります。アスリートが2020年のその先を見据え、自分の経験やビジョンを言葉にして社会に還元できるようできる限り尽くしたいと思います。
2014年が皆さんにとって実りある1年になりますように。
NPO法人日本スポーツメディアトレーナー協会 糸川雅子