味の素ナショナルトレーニングセンターで偶然広報の西辻さんとお会いして実現したソーシャルメディアセミナー。この日は37度を超える猛暑日で40人以上の選手の皆さんの露出度が高かったため、目のやり場に困りました・・
ラグビーワールドカップ2019アンバサダーとして、先月メディア・トレーニングを担当させていただいた田沼広之コーチにもお話をいただきました。
ソーシャルメディアセミナーは、これまで大学体育会で開催することが多く対象はデジタルネイティブ世代だったのですが、社会人チームとなると年齢層が広くソーシャルメディアに興味のない方も含まれるため、どのくらいの知識を持っているのか担当者の方と相談しながら行いました。途中、何度も質問があるか確認したのですが、それでも普段使っていない選手の皆さんにとっては戸惑いもあったようです。この辺りは、今後の参考にさせていただきたいと思います。
ただ、「自分はSNSを使っていないから問題ない」という考え方には様々な危険が含まれています。自分の投稿だけが炎上の対象ではありません。炎上の9割が他人の投稿に火元があるというデータがあるという話を聞いたことがあります。使っていないからと言って炎上に巻き込まれないとは限らないし、自分の写真や個人情報が流出していても早期に気づけないというデメリットがあります。
ビジネスにおいてもソーシャルメディアを駆使した様々な取り組みが行われている現代社会において、無関心でいるということはトップアスリートのセカンドキャリアを考える上でもマイナス材料になります。社員の選手とプロの選手が混在していましたが、企業においてもソーシャルメディアは無視できない存在です。積極的にファンとコミュニケーションを取ることで、チームや母体企業のPRに協力的な選手も多くいます。私の周りでは還暦を過ぎたベテランの皆さんが必死に勉強しています(笑)
当協会としては、ソーシャルメディアを利用していないアスリートにも興味を持ってもらえるような魅力的なセミナーにするという課題が見つかりました。
NPO法人日本スポーツメディアトレーナー協会 糸川雅子