緒方亜香里選手が第28回皇后杯全日本女子柔道選手権で見事優勝を飾りました。
緒方が初V「女子柔道いいね!って思ってもらえば」(デイリースポーツ)
今年1月から、多くの不祥事が発覚した柔道界。「柔道界は周りからバッシングを浴びている中でも、自分はこの大会にかける思いだけを持ってやってきた。見てくれた人が“女子柔道、いいね!”って思ってもらえば、うれしいですね」。日本一に続き、世界選手権と五輪制覇を目標に掲げる緒方が、女子柔道へ久々にさわやかな風を送り込んだ。(デイリースポーツ 4/22より引用)
おめでたい場ではありますが、インタビュアーもやはり現在の全柔連の問題に触れないわけにはいかないわけですが、
「その件に関してはノーコメントです」
と質問から逃げることなく、ネガティブな質問も前向きな内容に切り替えて答えている姿に好感を持ちました。
広報誌のインタビュー(緒方選手との対談記事はこちら)のときは、ロンドン五輪直後で気持ちの整理ができていない印象でしたが、この優勝で吹っ切れたのではないでしょうか。そんな表情に見えました。
試合終了後、お祝いのメッセージをお送りしたのですが
「まだまだインタビューは下手ですが、糸川さんに教えてもらったことは忘れません。」
というご返信をいただき、胸が熱くなりました。確かに、テレビのインタビューでは言葉がなかなか出てこず戸惑いの表情も見えましたが、ロンドン五輪からの苦悩を考えるとそれも理解ができるし、上手・下手ではなく伝わったか、相手が何を感じるかです。私は緒方選手との直接の関係もあるため感情一入ですが、多くの方々に女子柔道の明るい話題、女子選手の明るい表情を伝えることができたのではないかと思っています。
3月に筑波大学を卒業され、4月からは社会人・了徳寺学園の職員になられた緒方選手。女王の称号を得てますますのご活躍を期待しています。
※広報誌取材の時、記念に投げてもらいました。一瞬すぎて記憶はありませんがビビりすぎて自分からコテっと転げたらしいです。
NPO法人日本スポーツメディアトレーナー協会 糸川雅子