当協会が2012年6月から2013年2月までに実施した大学体育会アスリートのソーシャルメディア利用についてのアンケート集計結果です。調査対象者は、255人で大学体育会所属の選手及び主務・マネージャー・トレーナーなどチームスタッフも含まれています。アンケートは匿名で行い、チーム内での役割(主将・主務・マネージャーなど)、学年、性別については記載をお願いしました。
「登録していない」は、全体の7%で93%がなんらかのソーシャルメディアに登録していることが明らかになりました。登録しているソーシャルメディアでは、Facebook、twitter、mixiが上位を占めています。twitter、Facebookに関してはその80%以上が頻繁に活用しているものの、mixiのアクティブユーザーは登録者の半数以下になっています。また、「LINE」にタイムライン機能ができて以降のアンケートには「LINE」を加えており、タイムライン機能の利用の有無に関わらず90%以上の学生が「LINE」に登録していることが明らかになりました。東京工芸大学(2012年12月)の調査では、YouTubeの利用が約7割と最も利用されているという結果がでていますが、当協会がアンケートにYouTubeを加えて以降の結果では24%と3割以下となっています。
ソーシャルメディア白書2012によりますと、最も積極的にソーシャルメディアを利用しているのは10代・20代のユーザーで、一般に30代・40代の男性が多いとされるFacebookの利用率も20代が最も高いというデータが出ています。またユーザー滞在率においても10代・20代がソーシャルメディアに費やす時間の割合が非常に高いことがわかります。動画サイトの利用比率は、10代男性が最も多く18.5%となっています。当協会のアンケートでもYoutubeの利用率が高いのは1年生でした。
利用頻度は、「1日5回以上」が60%でトップ。「1日3~4回」19%「1日1回程度」12%が続き、1日1回以上利用している学生は90%を越えています。今後は、PCからの利用か携帯/スマートフォンからの利用かも合わせて調査する予定です。
アカウントは69%が実名登録で、Facebookだけ実名で他は匿名という回答も多くありました。実名の理由は「友達にみつけてもらうため」が多く、「なんとなく」「考えるのが面倒」「匿名にする理由がない」なども複数ありました。匿名の理由は「実名は怖い」という回答が多くみられました。
大学生のソーシャルメディアの利用率が高いことは予想していましたが、監督・コーチの皆さんはその高さに驚いている方も多くいらっしゃいました。利用率が高いということは、炎上のリスクも必然的に高まるわけですが、高校時代からソーシャルメディアを使っているのに、大学で禁止にするのは反発も大きいでしょう。ただ、「個人の良識」にまかせるとなるとその理解には個人差が大きく境界線を越えてしまう人も出てくるでしょう。当協会のソーシャルメディアセミナーでは「表現の自由」を奪わない程度の共通の認識・ルールをチーム内で設定することをオススメしています。
ソーシャルメディアアンケートの結果、第2回に続きます。
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