GWもいつも通り仕事をしていたのですが、記憶に残る試合に立ち会ったので珍しく観戦記です。
「松井秀喜引退セレミニー/長嶋茂雄・松井秀喜氏国民栄誉賞授与式」
北陸放送時代、何度となく活躍をお伝えさせていただいたご縁もあり、どうしても見に行きたい思っていました。幸いチケットも入手でき、プロ野球史上に残る、皆さんの記憶に残る瞬間を生で堪能させていただきました。
長嶋さんがファンの皆さんに肉声を届けるのは、ご病気以来初とのこと。昔と同様にとはいきませんが堂々とした表情でお言葉を発する姿に心が震えました。
松井さんの言葉には、いつも通りの謙虚さがにじみ出ておりこの賞に対する思いがヒシヒシと伝わってきました。
こちらがスピーチ全文です。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/sports/baseball/npb/headlines/article/20130505-00000005-spnavi
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/sports/baseball/npb/headlines/article/20130505-00000001-spnavi
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130506-00000023-sph-base
最近は全文が掲載されることが増えましたね。
見る側もリテラシーが必要ですので編集されたものを見て「ん?」と思ったときは全文確認することをおススメします。
終了後の各局テレビのインタビューを見ていると
「ファンの皆さま、長い間、本当に本当にありがとうございました」
という最後の締めの言葉を切り取ってOAしていた所がほとんどだったのですが、全文を聞いていた身としてはそこじゃないのでは・・という思いがないわけではありません。ただ、10秒前後でうまくまとまっているメッセージを使うとなると無難な選択肢を選ばざるを得なかったのかなと、マスコミ視点で考えてしまいました。これは、今後のメディア・トレーニングに充分役立ちそうです。
安倍総理の「アンチ巨人」発言には、会場がざわめきましたが、「アンチ巨人の私でも、彼らの活躍には心躍った」というご愛嬌。ただ、経済が順調に回復しているからこそ、敢えてこの場でお2人の活躍と経済を結びつけたスピーチは控え、お2人の魅力を表現されたほうが会場的にもメディア的にも受け入れられたのではないかと感じました。
また、メディアではすべてを知ることができないからこそ、会場に足を運ぶ楽しさがあるのがスポーツだと再確認した1日でもありましたし、今後もファンでいたい、そんなお2人でした。
NPO法人日本スポーツメディアトレーナー協会 糸川雅子